2026年6月28日、九州工業大学・未来テラスにアカデミー生が再集合しました。今回のテーマは 「衛星ミッション検討 × 宇宙ビジネス立案」。自分たちにとって重要な社会課題を洗い出し、それを 衛星のミッション と 宇宙ビジネス としてまとめられるか考えるワークショップ。最後には、チームごとの連絡ルールを整えるTAワークショップとランチ交流会が行われました。
講師は、アカデミー長・布施哲人先生(九州工業大学 特任准教授/株式会社 Kyutech Space Solution For Emergings CEO)。冒頭、改めてアカデミーのコンセプトが共有されました。「受け身の『体験』ではなく、自ら学び作り出す」。そして合言葉、「君の好きを宇宙で覚醒せよ」。
導入として、衛星から地球を観測することで何ができるのかが紹介されます。災害監視、洪水・地滑り、太陽輻射マップを使った農業、気象や環境のデータ取得、土地活用や国土管理、水質や土壌の評価まで――。「衛星から地球を見る」と一言で言っても、応用の幅はとても広いことが示されました。
続いて紹介されたのは、「すべての問題は、その当事者が一番よく知っている(All problems are local)」――という考え。衛星ミッションは、専門家が思いつくものよりも、その地域・現場で困っている人がもっとも詳しい。だからこそ、まずは 自分にとって 重要な社会課題を洗い出すところから始めよう、という導入でした。
— 社会課題を、付箋に書き出す。
ここからはワークショップ。あらかじめ与えられていた「あなたにとって重要な社会課題は何ですか?」 という問いに対して、アカデミー生はチームごとに付箋を手に取り、社会課題を次々と書き出していきます。環境問題、人口、経済、ごみ、人間関係、AI、エネルギー、気象、自然災害――。テーマは政治的なものから身近な暮らしの違和感まで、振れ幅のあるものになりました。
各チームには、その場の議論を整理するためのホワイトボードが用意されています。九州工業大学の大学生・大学院生のサポートを受けながら、付箋をジャンルごとに丸で囲み、原因と結果を矢印でつなぎ、議論の構造そのものを描き起こしていきます。
— その課題を、衛星ミッション × 宇宙ビジネスに変える。
洗い出された社会課題のなかから、チームで取り上げるテーマを選び、それを 衛星ミッション と 宇宙ビジネス としてまとめられるか。それを3ヶ月かけてとりくみます。布施先生からは、それぞれの定義も示されました。
- 衛星ミッションとは、衛星を使ってどんなことをするのか(通信や観測など)
- 宇宙ビジネスとは、宇宙システムを使ってどんなビジネスを行うか
提案を考えるうえでの判断軸は3つ。「重要な社会課題か」「斬新な試みか」「実現可能か」――。それぞれのチームから、 スペースデブリの観測と除去、工業排水の発見、CO₂排出源の特定、ごみ排出量の可視化、ときには 人口過密の解決として火星移住 まで、多彩な提案が立ち上がっていきました。
— チームの連絡網を整える。
ワークショップのあとは、TA(ティーチング・アシスタント)を交えた 連絡ルールづくり。これからのチーム活動を、カリキュラム外でも回していくための準備です。
そして、TOBATA-SPACE ACADEMY の 「S」のポーズ で集合写真。真剣な中にも和やかな笑顔が溢れた1日となりました。